TOP > 人材育成 > 廃炉人材育成研修でのオンライン講義 [令和5年度JAEA廃炉人材育成研修]>

廃炉人材育成研修でのオンライン講義 [令和5年度JAEA廃炉人材育成研修]
(2024年2月8日)

福島第一原子力発電所(1F)の廃炉全般に関わる基礎知識の習得を目的とした廃炉人材育成研修が、2024年2月7日(水)から9日(金)の3日間にわたってオンラインで開催されました。この研修は、1F廃炉に携わる地元企業やメーカーなどの技術者、大学等に所属する研究者を対象にして、日本原子力研究開発機構(JAEA)が昨年に引き続き、主催しています。

研修では、1F廃炉の関係者が講師を務め、事故当時の状況、現在の原子炉の状態、日本政府の廃炉戦略、東京電力の廃炉計画、海外の事故事例や、廃炉技術など幅広いテーマを扱う研修が実施され、IRIDから講師2名が廃炉技術について講演を行いました。

研修2日目の2月8日(木)、業務管理部の奥住部長は、1F廃炉事業におけるIRIDの役割や燃料デブリ取り出しに向けて開発された原子炉格納容器(PCV)内部調査ロボット、燃料デブリ試験的取り出しのためのアーム型アクセス装置(ロボットアーム)等の技術開発について紹介し、さらに、燃料デブリ取り出し時の課題として、安全設計の検討の必要性について述べました。

さらに、研究管理部の八木副部長は、燃料デブリ取り出し時の臨界管理技術について講義を行いました。今後、燃料デブリの取り出しを進めるためには、安全に作業ができるように安全対策を実施する必要があります。この講義では、燃料デブリ取り出し時に臨界(核分裂反応が連鎖的に一定の割合で継続している状態)が発生するリスクの紹介と、万一臨界や臨界近接があった場合に確実に対応できるための臨界管理技術について解説しました。

廃炉人材育成研修終了後、録画配信によるオンデマンド研修も実施されます。

  • オンライン研修日時:2024年2月7日(水)~9日(金)
  • オンデマンド研修:2024年2月26日(月)~3月29日(金)

*JAEA廃炉人材育成研修に関する詳細は、以下のページをご参照下さい。
https://nutec.jaea.go.jp/training_decommissioning.html

今後も、IRIDでは、福島第一原子力発電所の廃炉に向けた情報発信を続けてまいります。

  • [写真]クリックすると大きいサイズの画像が開きます。

【写真】

  • 八木研究管理部副部長による講演

人材育成